親元を離れて暮らしているうちに実家には親だけが住む状態になり、亡くなった際に相続などによって引き継ぐケースがあります。
引き継いでから誰も住む予定がなく、やむを得ず実家をたたむのは珍しくありません。
この記事では、実家じまいとは何かのほか、事前準備や財産の処分方法についても解説するので、実家をたたむ予定の方はお役立てください。
実家じまいの方法とおこなう理由とは
親元を離れて暮らしている方にとって、盆や年末などに帰省する実家は、大切な思い出の詰まった唯一無二の財産かもしれません。
両親だけが暮らしている実家は、親が高齢になると自ら家をたたむケースが増えています。
一方、親が亡くなってから、財産を引き継いだ子どもが実家をたたむのも1つのパターンです。
実家じまいとは、子どもが実家をたたむ行為を指すのが一般的であり、親が自ら家をたたむ行為は家じまいと呼ばれ、2つの行為を区分しています。
誰も住まない空き家を放置していると、建物の老朽化が進み損壊や倒壊の危険性があるとともに、周辺の住民とのトラブルになる可能性があります。
空き家は社会問題にもなっており、看過できない状態です。
トラブルの回避が、家じまいや実家じまいに取り組む際の理由の1つになっています。
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実家じまいの前に準備する必要がある取り組み
実家じまいは簡単にできる作業ではなく、事前準備が必要です。
兄弟がいると、すべての兄弟で親の財産を相続するのが一般的であり、各自との話し合いが必要になります。
すべての相続人が同じ意見になるとは限らず、誰が費用を負担するかなど、兄弟で揉めるケースもみられるのが実態です。
また、親が生前中に子どもたちの力で実家をたたむとしても同様の状態になるのが想定され、親から理解を得られない可能性もあります。
とくに、親が住み替える場所の確保は問題になりやすく、二世帯での暮らしのほか、賃貸物件の借用、施設への入所など何らかの方法に親が納得しなければ先に進まないでしょう。
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実家じまいにおいて財産を処分するときの方法
事前の準備が整ったら、本格的に建物や荷物の処分に取り掛かれます。
建物は売却のほか、賃貸するのも1つの方法であり、不動産会社へ相談するなど物件の状態に応じて検討すると良いでしょう。
また、老朽化が進んでいるときは、解体して更地にしたうえで、土地だけを売却する方法もあります。
なお、荷物については、兄弟や家族で分け合ったあとで不用品回収業者などに依頼すると良いでしょう。
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まとめ
子どもが実家を処分する実家じまいは、兄弟間でトラブルが起こる可能性があるとともに、親が生前にうちにおこなうときは親の理解が欠かせません。
取り組む際には、事前の準備に苦労する覚悟を持つ必要があります。
なお、財産の処分方法は通常の不動産売却などと相違なく、いずれも信頼できる会社へ依頼すると良いでしょう。
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