住宅を購入する際には住宅ローンを組む方がほとんどではないでしょうか。
しかし、どの住宅ローンを選べばいいのかわからないという方も少なくありません。
今回は住宅ローンの種類や金利、選び方について解説します。
住宅ローンの種類と選び方
住宅ローンには次のような種類があり、それぞれ特徴が異なります。
公的ローン…公的機関の融資で財形住宅融資、自治体融資などがある
保証料などの手数料が不要の場合があり、財形貯蓄を継続している方が対象で、取り扱う自治体が限られているため全ての方が利用できるわけではありません。
民間ローン…銀行や信用金庫等の金融機関が提供する住宅ローン
民間ローン利用の際は団体信用生命保険への加入が必須としている金融機関が多いです。
審査期間が短いため、スムーズに手続きできます。
フラット35…住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して融資する住宅ローン
返済期間中の金利は長期固定となっているため、返済額が一定となります。
また、雇用形態や継続年数が問われないため、団体信用生命保険に加入できない方でも利用できる住宅ローンです。
住宅ローンの金利タイプとは?
金利タイプにも種類があるため、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
全期間固定型金利…借入期間中の金利が一定
毎月の返済額が一定、金利上昇の心配がないが、金利が高く、市場の金利が横ばいや下降傾向の場合は総返済額が多いリスクがあります。
固定期間選択型金利…5年や10年など設定した期間に金利を固定し、その後、変動金利か固定金利かを選び直す
固定期間が短いほど適用金利が低く、期間内の返済額が一定で資金計画が立てやすいが、金利見直しの際の変動リスクや、低金利が継続すると総返済額が多くなることもあります。
変動型金利…市場の金利変動を受け適用金利が変わる金利タイプ
市場の金利上昇がなければ低金利で返済が可能だが、金利上昇で返済額が増え、資金計画が立てにくい点もあります。
金利の返済方法は主に2つです。
元金均等返済…元金を均等に返済し、住宅ローンの残高が減れば利息額も減る
元利均等返済…毎月の返済額が一定、元金と利息を合わせ返済する
金利の返済方法は、資金が潤沢なら元金均等返済、子どもの誕生などで収入が減る可能性があれば元利均等返済を選択など、自身の資金と照らし合わせて検討しましょう。
共働き夫婦の住宅ローンの選び方
共働き夫婦世帯は収入を合算し住宅ローンを組めます。
連帯債務型…住宅ローン契約は一本で、連名で返済する方法
審査で多額や単独より通りやすく、住宅ローン減税は各々で控除を受けられるため、節税効果が見込め、事務手数料等の諸費用が一回分で済みます。
しかし、団体信用生命保険に加入できるのが名義人のみという注意点があります。
ペアローン…夫婦が各々で住宅ローンを組み、返済する方法
団体信用生命保険の加入や、控除などの節税対策を各々で利用できます。
契約者が個々に安定した収入が必要で、それぞれで住宅ローンを組むため事務手数料も2倍必要となります。
一方の収入が減少した時や退職時に支払いが困難になる、住宅ローン減税が受けられないといった点に注意が必要です。
まとめ
住宅ローンには公的住宅ローン、民間住宅ローン、フラット35があります。
金利タイプも異なるため、ご自身のライフプランにあったものを選択しましょう。
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